鍛造物(forgeable piece)とは、金属素材を鍛造変形することにより得られるワークまたは素材を意味する。
鍛造品の品質検査項目は以下の通りである:
(1)幾何形状と寸法
一般的な鍛造物の外形寸法は鋼尺、キャリパ、テンプレートなどの測定器で測定する、複雑な形状のダイ鍛造品はスクライブ方法で正確に検出することができる。
(2)表面品質
鍛造物の表面に亀裂、圧傷、折り畳み欠陥があれば、一般的に肉眼で発見できる。亀裂が小さく、折り目が深さが分からない場合は、シャベルを掃除してから観察することができます。必要に応じて探傷法で検査することができる。
(3)内部組織
鍛造物内部に亀裂、交じり、緩みなどの欠陥があるかどうかは、肉眼または10〜30倍拡大鏡を用いて鍛造断面上のマクロ組織を検査することができる。生産によく使われる方法は酸食検査であり、すなわち鍛造物の検査が必要な部位で試料を切り取り、酸液浸食を用いると断面上のマクロ組織の欠陥の状況、例えば鍛造流線分布、亀裂、介在物などをはっきりと表示することができる。
(4)金相検査
金相顕微鏡を用いて鍛造物の切断組織状態を観察する検査方法により、炭化物分布、結晶粒度、脱炭素深さなどの項目を検査することができる。
(5)力学的性能
力学性能検査項目は主に硬度、引張強度と衝撃靭性である。部品の設計要求に応じて、冷間曲げ試験、疲労試験などを行うこともできる。
以上の品質検査項目は、設計要求と生産実際の状況によってそれぞれ採用されることがあり、場合によっては1件ずつ検査し、場合によっては1回の鍛造品ごとに抜き取り検査する。品質検査に合格すれば、鍛造品が合格したかどうかを評価することができる。欠陥のある鍛造物については、発生原因を分析し、欠陥を予防する措置を提出しなければならない。